UNIX に興味があった頃に購入した本ですね、UNIX の本ってコマンド解説とかが多くて、読んでてあんまり面白いのは少ないですが、この本はあるソフトハウスの日常を物語風に書いてあって、読んでるだけでも面白いんですね。
UNIX って言うのは、まあ Windows みたいな OS の1種ですが、leopard も UNIX の1種ですね、OSX になってからは mac も UNIX になってしまっていると言う、面白い時代になったものです、私が始めて触ったコンピュータの OS は MS-DOS v5.0A でしたが、当時は UNIX ってのは高嶺の花で、膨大な金額を出してワークステーションを購入するか(個人でそんな人は考えられませんでしたね)、BSD をパソコンに移植した 386BSD 若しくは 386BSD(98) を使うか?、と言うような時代であったんですけども。
386BSD を使うには大変なスキルを要求されたんですよねー、しかも当時としては大量のメモリーとハードディスクが前提だったような気がします。何しろ私が始めてパソコンを買った当時には、NEC PC-98 をハードディスク無しでフロッピーディスクで運用していた人もまだいたくらいでしたからね。
私が始めて買ったパソコンは EPSON のノートタイプで PC-486NAS と言うやつでモノクロ液晶ディスプレイでして、シリーズ中唯一ハードディスクが標準でついてたんです。それで購入したようなものだったんですが当時としては結構な大容量 80MB だったと思います(80GB じゃないですよ)。
当時はインターネットがまだ一般人には使えなくてですね、ニフティーサーブと言うパソコン通信サービスに加入していたんですけれど、EPSON のフォーラムで 386BSD(98) のフロッピー回覧等をやっていた記憶があります。
当時は 2400bps とか言う低速のアナログモデムで従量制ダイヤルアップ接続してたもんですから、今みたいにネットワーク越しに OS をダウンロードする、何てことは考えられなかったんですね。
フロッピーディスクで何十枚と言うメディアを使ってインストールして、希望者には郵送で回覧してたんですね。
それでも当時はインストールすればそれで使える、と言うような代物じゃなくてですね、自分でデバッグできないひとは使えない。と言うような感じでしたね。
と言うわけで思いで話で終わってしまいそうですが、この本。平成5年初版となっていますが、内容はと言うと SunOS で SPARC station IPC とか DG/UX でAV350 とかが出てくるんですよね、どんなマシンだよ?、って話ですよね今にして見れば。NextCUBE が現役で登場するくらいですからずいぶん昔の話です。
当時 UNIX で仕事をしてた人がどんなことをやっていたのか、と言うような事を日常のバックアップ業務やなんかに例えて物語風に書かれているのですが、当時はずいぶんと面白く読んだものでした。
実は最近 UNIX と言うものに対して再び興味を引かれてて、まあ今は mac だって UNIX なのですが、leopard は UNIX としてはけっこう特殊なので FreeBSD でもいじって見ようかなあ、とか思ってるんです。
それで何となく思い出して読んで見たと言うわけなのですが、今見ても、書かれている環境が古いだけで本自体はかなり興味深いですね。おもしろいです。
スーパーユーザの日々 価格:¥ 1,785(税込) 発売日:1993-03 |
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