ここんとこ UNIX づいてますが、ここ数日読んでいたのがこの本です。先日書いた UNIX 日々シリーズよりももっと前、DEC の VAX と言うコンピュータで UNIX を運用していた時の事を書いた本です。当時このコンピュータで1機1億円ほどしてたそうですから、驚きです。
しかも現在では原始的とされる vi と言うテキストエディターを「便利すぎる」としてラインエディターの ed から使うべきである、と書いてあるなど歴史的な本であるとも言えるでしょう。
VAX は そもそもUNIX が開発されてきた原形的なコンピュータですから、当時としては UNIX を使うには使いやすかったのでしょうね、今私が使っている MacBook の方が当時1億円したシステムよりも高性能であろうことを考えると感慨深いものがあります。
確かに vi は「visual editor」の略であるとされ、テレタイプ端末からビデオ表示端末に切り替わる時代であったのでしょう、テレタイプやテレックスなど話には聞いた事はあっても、実物は見た事が無いですけどね、もっとも端末エミュレータ自体も見た事が無いのですから、なんなんですけどね。
何しろ始めて UNIX に触ったのは AT 互換機上で FreeBSD をいじったのが初めてでしたからね、640×480 で表示されるのが NEC 98 よりも広いと喜んでいたのですからねー。
この本の作者は鉄道のファンであるらしく、昔の SL 時代からの鉄道のエピソードなどを紹介して UNIX の話に繋げて行くくだりがなかなか面白く、UNIX の枠を超えて人格形成から、仕事への取り組む姿勢などまで話は広がり、今読んでもなかなか為になる話が満載でした。
けっこう読みごたえもあって、お話としてもなかなか楽しく、夜寝る前の楽しみに読んでいたのですが、3,4日は楽しめました。
1991年初版となっており、17年前ですからそんなに昔の事では無いような気がしますが、コンピュータの世界はさすがに変るのが早く、当時の面影すらもいまのコンピュータ業界にはすでに無いのは、時代の流れでしょうかね。
root(ルート)から/(ルート)へのメッセージ―スーパーユーザーが見たひととコンピュータ 価格:¥ 1,631(税込) 発売日:1991-01 |
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