だから乗りやすいって、昔雑誌で根本健さんが言っていた事を覚えてるんですが、なんで V ツインだと低重心なの?、シリンダヘッドはでっかいじゃん。って思った事があったのですけど、883R に乗るようになって始めて納得しました。
V ツインだから低重心なのでは無くて、ハーレーの V ツインが低重心なのですねー、今まではある程度重心は高い方が乗りやすいのだと思っていましたが、確かに重心が低いのは乗りやすさ、扱いやすさにつながっているように思います。
883R の前に HONDA の CBX750F に乗っていたのですけど、ステアリングヘッドや燃料タンクあたりが重く感じて、車重は 883R よりも軽いのですけど、取り回しはずっと重く感じましたね。
走っていても運動性は結構良かった、と思っているんですけど、重い部分が高い所にあるので、コーナーの切り返しの所など、重量物を振り回している感、があったように思います。
もっともこれは当時の国産車にはある程度共通している事で、そんなものだと思って乗っていたのですけどね、883R に乗って始めて低重心なバイクとはどんな挙動になるのかわかったような気がして、目からウロコが落ちた思いです。もっとも、これはどちらが良いとか悪いとかでは無くて、あんまりにも両者が違いすぎるので、その違いが新鮮だったのですね。
やっぱりこれは乗って見ないと分からなかったですね。私も言葉では説明する自信がありません。が、883R の運動性能は、現在のスーパースポーツと比べられるようなものでは無いですが、それでも日常域では充分以上に軽快に走り、安定感もあると言う不思議な乗り味になっています。
ここのところ毎晩のように走っていたのですが、夜で寒い事もありスピードもおのずから制限されてしまう事もあって、日常速度域での楽しさを満喫出来ました。逆に寒いのであんまりゆっくり走ってられないので、ゆっくりした速度域を楽しむ事が出来ないのは少し残念でもありました。
ハーレーの場合コンロッドピンが同軸の V ツインエンジンだと言うこともあって、低重心でもあり幅もすごく狭いですね。左側にプライマリーケースが出っ張っているために、幅が広く感じますが、エンジン本体はものすごくスリムです。ビックボアのツインエンジンでもありその重量を吸収するためにおそらくフライホイールと一体化されたクランクは結構な重量だと思うのですが、それが、いちばん低く、車体の真ん中に位置しているために、低重心な構成となっているんだと思います。
もっと走り込みたいなー。