モバイルギア、モバギ。などと呼ばれる事もある、NEC 製のハンドヘルド PC です。当時の記録によると 2001 年の5月に購入したようです。これを手放したのが 2004 年9月ですので3年と4ヶ月ほど使っていた事になります。
なぜこのマシンを購入したかと言うと、当時デスクトップ機として、日本IBM の Aptiva を WindowsME で使用していたのですが、以前使っていたノートパソコン(MS-DOS 機)のように持って歩けるマシンがほしかったからです。当時すでにモバイルギアの DOS 版は販売してなくて、小型の DOS マシンとしてはヒューレッドパッカー社の HP-100、HP-200 が人気だったのですが、どうしてもあのキーボードが好きになれなかったのと、DOS とは言っても英語版の言ってみれば DOS-V のサブセット版の様なもの、当時慣れ親しんでいた 98 DOS 機とは全然違う事などからモバイルギアをターゲットにしたのでした。
それでも購入価格は五万円以上したので、当時良く買う気になったなあと思います。OS は WindowsCE v2.x だったと思いました。ただこれは何というか WindowsME なんかと比べるとサブセット版と呼ぶのもおこがましいような代物で、どうしてこの性能で MS-DOS 版を出してくれなかったのだろうと残念がったものでした。
それでも親機の Aptiva とはシリアルで同期できたので付属の IE のサブセット版で、htmlファイルをブラウズしたり、PocketWZ エディターを購入し、テキストファイルの作成やブラウズなど、結構役には立ちましたね。当時「PAW フォント」と言う小画面でも見やすいフォントを作り公開してくれた人がいて、そのフォントを使っていろんな事をして遊んでいた記憶があります。
「Pocket TeraTerm」と言うものがあり、FreeBSD 機の端末にして見たり、今考えるとあんまり意味が無いですね、確か PC カードスロットはあったのですが、使えるネットワークカードがあんまりなくて難儀したような記憶があります。
キーボードも結構ほめる人が多いようですが、実際サイズを考えると良くできたキーボードでした。タッチは結構良かった記憶があります。何が悪かったのかというと筐体の剛性が圧倒的に足りなかったので、キータッチ時にキーボードがたわむのです。
それでも毎日のように持ち歩いて使っていたのですが、なにがダメだったかというと上記のように筐体が弱かったのです。あちこちがだんだん壊れて、筐体にひびが入ったり、カードスロットの所が壊れたりして、これ以上持ち歩くのは限界だ、と判断したからです。機能的には何も問題は無かったのですが、Yahoo オークションにて手放してしまいました。やはり好きな人はいるもので、ジャンクとして出品したにもかかわらず結構な金額で落札していただけました。
比べると、今の iBook G4 は筐体が丈夫でとても助かっています。3年以上ウィークデイは毎日のように持ち歩いているにもかかわらず、筐体はまだまだ丈夫です。強いて言えばロジックボードがいかれて修理した時に、アッパーボディーの一部を交換したらしいのですが、よく分かりませんでした。
そういえば、今の iBook G4 にもインストールしているのですが、モバイルギアにもゲームの Rogue clone を移植された人がいて、これでは結構遊びました。
いまでもこの位のサイズの 98 DOS 機があったら購入してしまうかもしれません、DOS ならそれほどの CPU パワーは要求されないので、今の CPU を使えば、相当消費電力の小さい物ができるのでは無いかと思うからです。メモリも当時に比べたらとても安くなっていますんで、いいマシンが作れるのでは無いかと思うのですけどねえ、やっぱり今では DOS マシンなんか作っても売れないでしょうねえ。
コメント
コメント一覧 (2件)
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古い記事ですが・・・
MCR-550のOSはWindowsCE3.0だった気がします
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名無しのごんべいさんこんばんは、
コメントありがとうございます、記憶がすでに定かでは無かったので、確認して見ましたら。確かに Windows CE 3.0 でした(^^ゞ。ご指摘ありがとうございます。