ギターメンテナンス

ここのところギターのメンテナンスを続けざまにやっているんですが、なんでかと言うと、もう何年もの間ギターを弾けない環境にいて、ギターをぶん投げてしまっていたからなのです。

エレクトリックギターはハンガー（ネックの所でぶら下げるやつ）にかけて旧家の部屋に、エレクトリックアコースティックはハードケースに入れて。ガットギターはと言うと、まるっきりぶん投げられていました。それで最近ようやく弾けるようになり、さて弾こうかと思うと、手入れ無しでは弾けない状態だったのですね。
そういう訳で一番何が必要だったかと言うと、ギター磨きです。一部の物を除いて、ギター本体及び機能部分は大丈夫だったのです、そのかわりにギター全体がもうひどく汚れていて、ギタリストの風上にも置けないやつとは私の事か、と言うほど汚かったのです。

以前弾いていた時にはだいたいレモンオイルで少し拭くくらいで大して磨いたりはしなかったのですが、さすがにそんなレベルでは無くなっていまして、昔のメンテ用具入れを見たらポリッシュもあった物ですから、はてこれはどんなやつだったかすっかり忘れていまして、ラベルを見ると「ラッカーに最適」と書いてあるので、まあこれならおそらく大丈夫だろうと(^^ゞ、取りあえずこれで磨き始めたのでした。

ところがこれが使って見ると結構優れものでして、調べて見たら素性の怪しい物でも無く偶然とは言え結構良いやつだったらしいのです、それでちょっと紹介して見ようと思いました。

これ Bacchus の「ギター職人のポリッシュ」と素晴らしい名前が付いています。「ラッカー製品に最適」と書いてあるので、まずどんな物でも大丈夫でしょう。写真では上の方に変なラベルが張ってありますが、８００円で消費税込８４０円と言うラベルなのです。下の方に定価８００円と書いてありますから、強気な値付ですね。ただ、この値段で買ったかは定かではありません。これを買った所では在庫が溜まると大量に並べて１００円とか２００円とかで売ったりしていましたから、そういう時に買った可能性が大ですね。

始めこれで磨いた時に、汚れが良く落ちるのには驚いたのですが、磨いた後けっこうすべすべしてたんで少し心配してたんです。シリコン含有とも書いてありますし、あんまりすべすべして弾いてる時にギターをホールドしにくくなるんじゃないかと心配したんです。ところが、磨いてから少したつとこのすべすべ、あんまり気にならなくなるんですね。確かに表面に何かしらのコーティングのような感触はあるんですが、キレイな表面の塗膜の感触しかしなくて、滑ったりしないんです。これは良いと思い、次次とこれで磨き始めた、と言う訳です。思った以上に優れものでした。当然今のところ、このポリッシュのせいで表面が侵されたりしたケースはありません。

このポリッシュ白いクリーム状で色からして何らかのコンパウンドのような物が混入されているのでは無いかと思ったりしたんですが、相当強く磨いても塗装の目が消えたりはしないようなので、もし使っていたとしても相当に目のこまいやつでしょう、クロームメッキ部分の点サビなんかはこれで丹念に磨いてやれば相当落ちます。ただ。私の Pasifica の様にゴールドパーツだと、その気になって気合いを入れて磨いたりすると、ゴールドパーツがただのシルバーパーツになってしまうので気をつけましょう(^^ゞ。

もう一つは誰でも持っているであろう「レモンオイル」です。私が使っているのはフェルナンデスの物ですが、別にこだわっている訳ではありません、ただこれはどこに行ってもあるので、いつもおんなじ物を買うようにしている、と言うだけです。

これには「ボディーとそうめんに悪影響を与えるシリコンのたぐいは含まれていない」と書いてあります。あれ、そうすると先程のポリッシュはどうなんですかね？、今のところ悪影響は無いようなので取りあえず OK としています。

以前はこれですべて磨いていたのですが、汚れ落としには効果が薄い、木部に油分を補給するためには確かに良いような気がするが、塗装面をこれで磨いても効果はあるのか？と言う疑問が残ります。

それと効果では無いのですが、これって独特な匂いがするじゃないですか、まさしくレモンのような匂いなんですけど昔からメンテと言うとこの匂いをかいできたので、この匂いをかいだだけで「メンテしてるぜっ」って気分になってしまいます。

今は塗装面、金属部はポリッシュで磨いて、指板はレモンオイルで磨いてやるようなパターンになっています。果たして本当にいいのはどういう磨き方なのですかねえ？？。ちなみに金属部のやに落としにはパソコン用のエレコム製やに落としウェットティッシュも使ったりしています。

まあ本当から言えば、毎日のように身近において少しずつ磨いてやるのが一番良いんでしょうけどね。