昨日楽器屋さんから連絡があり APX-6 の修理が終わったと言う事で本日受け取ってきました。トップが合板なので以前と全く同じフィニッシュには出来ないと言う事でブラックフィニッシュになって戻ってきたのは少し残念ですが、元気になって戻ってきたので大事に弾いてやろうと思います。
プリアンプ不良と言う事もあり YAMAHA へ里帰りさせていたのですが、すっかりキレイになって戻ってきました(^^)、修理に出したのも初めてなので興味津々だったのですが指板やフレットも磨かれ、新品の弦に交換されていました。微妙に弦高が下がったような気がするのでネックも調整されているのかも知れません。弾きやすいです。
肝心のフィニッシュは色はともかくキレイに仕上げられています。良ーく見るとあちこちに苦労のあとが見受けられ、色の件も合わせて考えるとこういうモデルでトップコートを塗り直してくれ、と言う人はあまりいないのかも知れませんね(^^ゞ。私自身思い入れがあるので修理に出しましたが、正直おんなじ物が買えるくらいかかりましたので、あんまり利口な選択では無いと感じています。でもどうしてもこのギターを捨てる気持にはなれなかったのです、そして弾くならトップコートが曇ったままではいやだったので、修理に出したのです。元気になって戻ってくれた事を思えば色の違いくらいは多少の事です。
張られている弦は音の感じからして YAMAHA 純正の ブラス弦スーパーライト FS550 と思われますが(昨日まで FG に張っていた物)FG に比べると出音が柔らかいです。ボディーが小振りで浅い割にはそれほど高音域が強く出なくて。むしろ低音弦が広がる感じで出てきて、低音が締まった感じが欲しくなるほどです。
テンションも FG に比べると柔らかく、エレキのような感じですが、むしろエレキのライトゲージよりも柔らかいくらいです。それでいて低音弦は少し太いので、ちょっと独特な感じですね。
せっかくプリアンプを直したのだからと ROLAND のアンプ CUBE-20X に繋いで鳴らして見ました。
生音では FG に比べるとぼよ~んとした印象ですが、やっぱりそこはエレアコ、プラグインすると印象が変わります。低音から高音域までキレイに鳴らしきります。今回は取りあえずの試奏のためプリ、CUBE 共にイコライザーはフラットにして鳴らしたのですが、透明感のある伸びやかな音ですね素直な音ですのでどうにでもセッティング出来そうです。
以前に CUBE-20X のクリーントーンを「柔らかくて暖かい音」と評した事があるのですが、エレアコを鳴らすと、その感じは薄れてひたすら素直な音、に感じます。アンプで鳴らすならこの弦で十分以上ですね、ただ生音は少しぼやけた感じに聞こえてしまうので、フォスファー弦の方が良いかも知れません。
今となってはあんまり見ないような気がするので APX-6 の紹介をしたいと思います。YAMAHA の資料によると 1991~1994年に作られたモデルのようですので年代的には FG-420A とかぶりますね、これは意外でした。トップはスプルース合板、なんとサイドとバックはアガチスですね、これ確かすごく堅い木じゃなかったでしょうか?、ネックがナトーで指板とブリッジがパリサンドル、となっています。
カッタウェイボディーで、アーチドバックとなっていますが、アーチドバックと言ってもご覧のような感じですね、YAMAHA でもあんまり見ないタイプで、かすかな記憶によると APX でもこう言うボディーバックの処理は APX-6 だけのような気がします。ぱっと見はプラスティックバックのように見えるのですが、中から見るとちゃんと木で出来ています。
サイドバックにアガチスを使っている事と言い、この処理と言いアンプで鳴らした時のハウリング対策と思われます。実際 CUBE-20X で鳴らした時に、始めうっかりリードチャンネルで鳴らそうとしたら音を出す前からハウリングしそうな勢いでしたからね、無理も無いでしょう。これはステージなどでエレキを使っていて、アコースティックの音が途中で欲しい。と言う時に真価を発揮するのでは無いのですかね?、もっと練習してそういうシチュエーションで鳴らして見たい物です。
それに最近ではエレアコ用のエフェクターなどではハウリング防止の回路などもあるようですから、この様な作りにはしなくても良いのかも知れません。
この頃のエレアコで気に入ってるのは、このコントロール類ですね。今の物はグライコやチューナーまで内蔵されている物もありますが、あのでっかいパネルが苦手なのです。これは表面にはノブしか出てこないで、このノブも押すと引っ込んでボディーと面一になるようになっているのです。あんまりでしゃばらない演出がちょっと好きです。
サイドの上側に付いているのがボリュームとトレブルとベース、ネックの近くに付いているのが2つ付いているピエゾピックアップのバランサーです。
あとこれが、交換したペグですね、ロトマチックタイプ。新品交換なのでキラキラしてちょっと嬉しいです。湿気で腐食して交換したのですが、機能的には全然問題ないと思い込んでいましたが、やっぱり新品の威力は絶大です。チューニングが全然違います(^^ゞ。見た目の問題だけでは無く、中身もそれなりに摩耗していたのでしょう、動きが断然スムーズになりチューニングが楽だし安定しています。
そしてこれが交換したプリアンプ基盤。参考(ネタ)のためもらってきました。案外シンプルと言うか、結構複雑と言うか何とも言えない代物ですね。これがあるからこそ、エレクトリックアコースティックとなるわけなんですが、やっぱりエレキにはエレキの良さが、アコースティックにはアコースティックの良さが、そしてエレアコにはエレアコの良さがあるように思います。
エレアコはエレアコ。アコースティックと比べる物では無いのですね、並べて弾いて見て改めて感じました。
今日は APX が修理が終わり戻ってきたので嬉しくてつい色々書いてしまいました。
コメント
コメント一覧 (4件)
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はじめまして、こんにちは。
YAMAHA APX-6の事を知りたくてここにたどりつきました。
20年前に買ったAPX-6、私も修理に出しました。そして、同じようにプリアンプのICが故障してるかも
ということで浜松へ・・・。まだ治るかどうか分からないそうですが、やっぱり思い入れがある楽器なので
少々の出費をしてでも治してあげたいものです。
木と樹脂の二重構造、気になってました!ハウリング防止なんですね。
けれど知識のない私には、なぜ二重構造にするとハウリング防止になるのかがイマイチ分かりません(笑)
せっかくまた楽器弾こうと思いたったので、がんばって練習します!
またブログ見させていただきますね(^^)w
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YAMAHAのAPX-6CSを持っています
同じシリーズですが、6CSは両側ペグではなく、エレキのストラトタイプの片側ペグです
またプリアンプも今風で、好きではないと言われて、いる大型のプリアンプ
色はサンバーストで白濁していますが、サドルはタスクで自作しました
サイドと
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途中で間違えて投稿したので、続けます
サイドとバックは、樹脂ボディーです
サウンドホールから見たら木製の様に見える様に、木製品で加工して有りますが、完全な樹脂ボディーです
シングルペグと樹脂ボディーのAPX-6CSだから購入しましたが、樹脂ボディーでないAPX-6も、一度探してみて気に入れば購入を考えます
長文ですみません
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はじめまして、こんにちは。今さらですが、APXの修理で調べていて行きつきました。
当方APX-8を持っていて、音を拾わない弦があるので、恐らくプリアンプかと思い、修理に出そうか迷っています。塗装の白濁もありますし。
修理後の状態を見て、お金貯めて修理に出そうと思いました!ありがとうございます。