DRM が CD(音楽)販売を促進するとは思えない

Pandora_1

先日も少し書きましたが、最近面白いネットラジオアプリを見つけて、画期的なその機能に感動した物でしたが、「米国のネットラジオがピンチに!?」何てことや、「ネットラジオ著作権料の値上げ問題を考える:『Win, Win』ができない音楽業界」、「Pandora、ユーザにネットラジオ著作権料値上げ阻止の活動を依頼」何てことになっていて、今どきの音楽と言う事に関して考えさせられる事が多いです。
先日 iTunes Store で EMI の楽曲が DRM フリーで販売されると言う事が話題となりましたが。方や日本ではと言うとお寒い状況で。iPod に課金しようかと言うような話をしているところで悲しくなってしまうのですが、現在の状況で DRM とか CCCD などガードを掛けた所で音楽業界の売り上げが増えるとはどう考えても思えないのです。

国内の音楽業界と金と言う問題では「CINRA MAGAZINE」の「Vol 13」が中々興味深いのですが(こんな事してるとこも初めて知りました)、やっぱり今の音楽業界は何か間違ってると言う気がしてならないのですね、「売り上げが落ちているから、取れる所から無理やり取ってやろう」と言うだけでは、ますます音楽から人が離れて行くばかりでは無いかと危惧してしまうのです。

基本的には音楽業界は良質な音楽を提供する事を第一に考え、その音楽を知ってもらう事をもっと一生懸命にするべきでは無いかと思うのですね、そして良質の音楽を作っているアーティストにもっとお金が渡るようにするべきでは無いのかと。売り上げが落ちた、デジタルコピーのせいだとか言ってる割には自分の事だけ考えて肝心のアーティストの事にはほとんど触れられていない、と言うのがなんとも悲しい所です。

私の場合と言う事で言えば、気に入った音楽は例え iTunes Store で販売していようと CD で購入するだろうと思うのです。それに取りあえず売れればいいやと言う音楽が氾濫し過ぎていて(まあこれは音楽コンテンツだけでは無いですが)、面白くないのです。それなら昔のロックの CD でも買っていた方がいくらましだか分からないと言う気持になってしまいます(これはたまたま私がロックが好きなだけですが)。

そういう意味では上に書いたネットラジオサービス「Pandora」は個人の音楽に対する興味を促進させる画期的なサービスだと思っていただけに著作権料の値上げ、と言う業界のカウンターパンチは自分で自分の首を絞めているとしか思えないのです。

Pandora」は残念ながらアメリカのサービスで、日本では今のところ行う事すら不可能であるだろうと思うのですが、「PandoraBoy」と言うスタンドアロンなアプリケーションもあり、シンプルなネットラジオアプリケーションとして機能するのですが、画期的な所は自分の好みのアーティストを登録しておくと、そのアーティスト、さらに画期的な事には同じジャンルの他のアーティストの曲も色々掛かるのです。したがって自分の好きなジャンルで知らない曲もたくさん掛かると言う事なのです。

しかも今まで知らなかった曲が掛かって気に入ればそのまま Amazon や iTunes Store などにリンクされてオンラインで CD や楽曲を購入する事も出来ると言う、まさに人々の音楽に対する興味を促進するという感動的なサービスなのですね。

しかしあちらでも音楽業界の無理解と言うか、既存の利権の独占と言うか「著作権料の値上げ」という事になりそうになっています、もしそうなると小規模のネットラジオ局は壊滅的なダメージを受けるだろうと言われているようです。非常に残念です。

もちろん音楽に限った事では無いのですが、自分の好きなアーティストに支払うお金だと思えばこそ払う事にもやぶさかでは無いのですが、いわゆる業界に無駄なお金を払うのはいや。と言う気持になってしまうのですね。

少なくとも音楽と言うのは全世界普遍的な物で、今のインターネット、さらにはデジタルコンテンツ、と言う事を上手に使えればもっと大きなマーケットにする事も可能なのでは無いか、と思うのですが甘いでしょうかね。

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この記事を書いた人

もとメンエス店長、今は別な仕事になりました。
ぽちぽち書きます。

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