巨象に勝ったハーレーダビッドソンジャパンの信念

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先日「アメリカ車はなぜ日本で売れないのか」を購入したせいか Amazon でオススメに入ってましてね、興味を引かれて購入して見ました。ハーレーダビッドソンジャパンの社長としての興味ももちろんありましたが、仕事への「ビジネス書」として購入しました。
内容はと言うと、予想したとおりビジネス書として書かれた感が強くてハーレーに興味があるからと読むような本では無いようです。何も無いところからハーレーダビッドソンジャパンの社長になり、国内二輪車事業が低迷を続ける中、22年連続成長を続けている実績を元にして世間一般への経営常識へのアンチテーゼと、当たり前の事を徹底的にやる事が大事。と繰り返し述べる事は、普段の仕事でも参考になるように思います。

自分自身の事を考えると、非常時などに集中して仕事をする能力は、ある程度あるのかなとは思うのですが、日常的な些事を適当にしてしまう事は反省点として考えられるのですが、だからこそ時として袋小路に突き当たってしまうのでは?、と問い掛けているようです。

また、当たり前の事をやる。それは当然なのだとして、例えば冬だからバイクは売れない。というそれまでのバイク業界の常識へとアンチテーゼを投げ掛けて、敢えて冬に積極的にセールスプロモーションを打って、その常識を覆した実績の事などなるほどと思ってしまいました。

確かに冬にバイクは乗れないが、乗る事とバイクを買う事は違う。と言う事。冬だからこそ時間があり、春に向けて購入を検討するひとが多かった事、北国で冬にイベントをしても、北国のひとはそれなりのクルマを持っている事が多いのでバイクで来れないとしても、クルマで来るひとが多い事、冬だからこそイベントが少なく家族連れで来られる方が多かった事などが書かれていて、なるほどと思いました。

自分自身の実績に裏付けられた言葉は確かに重みを持って聞く事が出来るのですが、自分自身を指してアメリカ本社から求められているのは「連続成長」か、それが出来なければ「クビ」だ。と述べるなどその重責は相当なものがあるのだろうと想像します。

確かにハーレーは比較的高価ですが、それなりの販売実績を上げなければユーザーを楽しませるためのイベントを開催する事も出来ない。と言う点、年間1000回以上のイベントを企画して自社にて開催している事など興味深い点も描かれていました。

重ねて書きますが、ビジネス書として非常に興味深い本でして、ハーレーが好きだから読む本では無いと思います。また、Amazon にてソフトカバーと書かれていたのですけれど、ハードカバーのしっかりした本でした。

巨象に勝ったハーレーダビッドソンジャパンの信念
価格:¥ 1,575(税込)
発売日:2008-01-26
アメリカ車はなぜ日本で売れないのか Why American Cars Don’t Sell Well in Japan? (光文社ペーパーバックス)
価格:¥ 1,000(税込)
発売日:2006-12-14

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この記事を書いた人

もとメンエス店長、今は別な仕事になりました。
ぽちぽち書きます。

コメント

コメント一覧 (2件)

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    こんばんは
    私も先日この本をみました。買って読んだわけではないのですが。
    HDJ社長がどのようなことを考え、どのような方針で経営しているのか大変興味深いです。この本を通して、現在のハーレーのビジネスモデルについて、良い点、改善すべき点をユーザーの視点でも見つめる必要がありそうです。
    モットすばらしいハーレーになってほしいと思います。

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    くろっXさんこんばんは、
    先日読んだ本を含めて、HDJ の社長である奥井さんはすごい人なのだなあと、感心する事しきりです。ユーザに向けた HDJ の本も読んで見たいです。

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