百舌谷さん逆上する 1巻 篠房六郎

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こととねお試しblog さんで書かれているのを発見しましてね、大喜びで Amazon に注文したのが今日(26日)届いたのですよ。「ナツノクモ」以来の私にとっては久々の篠房六郎作品なのですが、「ナツノクモ」ですっかり虜になってしまったので条件反射的に購入してしまったと言うわけなのです。
すいませんここのところ更新が滞っていますが、生きてます。書きたい事は山ほどあるのですけれど、上手く文章に出来ないもどかしさ。ちょっと放置気味になっておりますが、元気です、いちおう。

「百舌谷さん逆上する」なのですが、私はそっち方面にはあまり詳しくないのですが、究極の「ツンデレ」を書いた漫画なのですねー。何が良いんだと言って篠房六郎氏の作品の良いところは、その圧倒的なパワーじゃないでしょうか?。

以前に描く本人も相当のパワーが必要、と言った事を書かれていたように思うのですが、なにしろ「画」の発するパワーがケタ違いだと思われます。この方の漫画の表紙ってのが私は大好きでして、この本の表紙からしてけっこうパワーありそうじゃないですか?。

半分以上冗談のような漫画で、それでいて実はマジ?。とか思わせつつもキョーレツなパワーで話は進んで行ってしまいます。前作の「ナツノクモ」は架空のオンラインゲーム上で起こる出来事を漫画化した物で、私的にはすんなりのめり込めたのですが、この「百舌谷さん逆上する」は篠房六郎氏の作品であるとわかってなかったらおそらくは購入してなかったでしょう。それほど私にとっては異質な作品です。

面白くないかと言うと、もちろん面白いのですが、なにぶん「ナツノクモ」の時とおんなじなのは画だけ、と言うほどの違いなのでたぶん戸惑っているのでしょう。もちろん話の持って行きかたや、登場人物の描き方など篠房六郎氏独特の物があるので、間違ってしまう事などあるはずは無いのですが、何しろハチャメチャ系と言いますか、なんと言いますか。

ハチャメチャ度で言えば全盛期の筒井康隆氏にも匹敵するのでは無いかと思われるほどでして、読む方にも当然のようにパワーを要求するのですね。

だからこの本は、いや前作「ナツノクモ」もそうなのですが、ちょっと疲れた時に軽ーく楽しみたい本、では全く無いのですね。

気合いを入れてさあ読むぞって自分に言い聞かせて、さりげなくちりばめられた伏線に注意しながら読まないと、後の巻になって自分が全然勘違いしていたってなことにもなり兼ねないのですからね。

なんにしろ現在の漫画界に於いて貴重な存在である事は間違いないと思います。そういう意味で言えば、篠房六郎氏の作品をもっと読みたいがために、どんどん売れてくれないかなあ!、とか思うくらいでして、彼の個性が世間に受け入れられない、何てことになるので私的には非常に心配なのです。

最後に彼の作品自体には関係ない事なのですが、私のところだけかも知れないのですが、この本製本や紙質が少しいまいちのような気がするんですが気のせいでしょうか?。最近の漫画ってこうなのかな?。

ちなみに篠房六郎氏と「氏」を付けて書いているのは、この本のカバー裏でご本人が自分の事を女性のようにかかれている事でして、ちょっと調べて見ると、男性説と女性説と両方あるらしいですね、私的には今までずっと男性だと思っていたので、ちょっと驚いたのです。女性だと言う事になると、ちょっと驚きだなあ、すごいパワーの持ち主と言う点でね。

百舌谷さん逆上する 1 (1) (アフタヌーンKC)
価格:¥ 550(税込)
発売日:2008-06-23

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この記事を書いた人

もとメンエス店長、今は別な仕事になりました。
ぽちぽち書きます。

コメント

コメント一覧 (3件)

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    紙質、確かにあんまりですね。すぐに焼けて茶色くなってしまうので嫌なんですが、値段維持のために質を下げてるのか、中古に流しにくくするようにしている措置なのか、まあ仕方ないのかなあ。半ば以上あきらめています。

    作者の性別については、ずっと男性だと思っていたのですが、正直わかりません。

    しかし『ナツノクモ』とは大きく違う作風、ちょっと戸惑われたのではないでしょうか。けど、これも氏の持ち味。いずれこれでないと満足できなくなるのではないかと存じます。

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    snowdropさんこんばんは、

    私的にはもう少し値段が上がっても紙質の良い方が好きなんですが、いまの時代的には厳しいのでしょうか?。

    舞台は全く違うので確かに激しく戸惑いましたが、篠房六郎ワールドは相変わらずなので嬉しかった(^^)。どんどん行っちゃって欲しいもんですね。

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