いきおいで読んでます、当時本当なら新しい木星探査衛星が新しい情報を送ってよこすはずだったのだが、スペースシャトルの事故で飛ばない事になってしまい、ハレー彗星のチャンスに合わせて本書を書く事にした、と言う事のようですね。
ネタバレ注意、
主人公として、「2001年」にも出てくる、フロイド博士が主人公となっています、「2010年」の旅で人工冬眠された博士は年を取らないどころか、若返り効果で暦年齢103歳の所が65歳相当であると言う設定になって再登場と言うわけです。
しかし博士は当初エウロパに行くはずでは無かったのです、初の旅客用宇宙船の処女航海としてハレー彗星へ着陸、観光と言うツアーに参加していたのですね。
所が彼の孫が乗り込むエウロパ観測宇宙船がハイジャックされ、エウロパに不時着してしまいます。彼らを助けに行けるタイミングの船が、フロイド博士の乗った船だけだったのです。
木星の爆縮後、エウロパに現れた「ゼウス山」、じつはそれこそがエウロパで宇宙船がハイジャックされた原因だったのです。
本書は冒頭に書いたように本当ならばガリレオ探査衛星の探査結果を元に書かれるはずだった物を、ハレー彗星の登場に合わせて書く事になったために、ちょっとだけつじつま合わせの感が無くも無いですが、「ゼウス山」の問題や、軌道エレベーター(3001年に出てきます)の事など匂わせていて、けっこう面白いです。
が、「2010年」の緊迫した感じなどは無く、そういう意味ではやはり冗長な感じが否めないような気がします。
この後に「3001年」が書かれるのですが、ここら辺まで来て「宇宙のランデブー」との相似に気付きました。これは後で書いて見ましょう。
2001年宇宙の旅 (ハヤカワ文庫 SF 243) 価格:¥ 571(税込) 発売日:1977-05 |
2010年宇宙の旅 (ハヤカワ文庫SF) 価格:¥ 798(税込) 発売日:1994-03 |
2061年宇宙の旅 (ハヤカワ文庫SF) 価格:¥ 735(税込) 発売日:1995-03 |
3001年終局への旅 (ハヤカワ文庫SF) 価格:¥ 735(税込) 発売日:2001-03 |
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