先日「幻魔大戦」の件を書きましたが、実は私が今もっているのは全20巻中19巻までなんです、それで19巻まで読んだ所で猛烈に続きが読みたくなり「決定版 幻魔大戦」を中古購入してしまいました。
最後が読みたかったので、10巻(全10巻、2話ずつ入っているらしい)だけ読んだのですが、カバーイラストも変わって昔のおどろおどろしいのとは違いますね(^^)、先日「幻魔大戦」の件でこの本はある種の危険性がある、と書きましたが、実はご本人が、一番これをわかっておられたらしい旨の記載が後書きにありました。
その辺の辺りから察するに、私のように「幻魔大戦」を読んでしまった方が相当数おられて、中にはカルト方面にのめり込んでいった方もおられたのでは無いでしょうか?。これは有る意味しょうがないと言う思いもありますが。しかしあれだけ、「偽物の救世主」に対しての警告があったのもかかわらず、そういう事があったと言う事はやはり物事の内面をとらえずに、表面的な「宗教は面白い」、と思ってしまった方がかなり居たと推察されます。
私の場合はもともとひねくれているのか、当時興味を持ってしまった宗教団体の言うことがどうにも納得できないのでやめてしまいましたが、実は幸運な事だったのかもしれません。狂信的な組織だったら、今ごろは大変な事になってしまっていたかもしれません。実際その「とんでもない」話を本気になって信じている人たちがたくさんおりましたので、その方たちはどうなったんだろうと、時々思い出す事もあります。
前回、今の状況はよくわからない旨の書き込みをしましたが、自分が思っていたよりも、もっと複雑な状況になっているらしいです、「幻魔大戦」が未完のまま終わり、その後「新幻魔大戦」が1冊出ておりましてこれは(まだ読んでいないのですが)サイドストーリー的な、東丈が江戸時代に…と言った話のようですが、「幻魔大戦」のその後を書いた作品として「ハルマゲドン」と言うシリーズが書かれ、その後「ハルマゲドンの少女」として2,3冊出ており、その後のパラレルワールド世界の事を書いた「真幻魔大戦」が出ていて、これもまた未完。と言う事になっているらしいですな。
少なくとも「決定版 幻魔大戦」を読んだ限りでは、昔の雰囲気はそのまま残されていました。この本には確かにある種の魅力があるのだと思います、ただ「本」と言う形態をとってしまっているために、読者にとってはさまざまなとらえ方が出来てしまう訳ですから。そこがこの手の、精神的側面の多い本の宿命の一つでもあるのでしょう。
今回全巻読み直して見ましたが、やはり面白い事は面白いです、まあでも私にとっては古なじみですから、そう考える他無いのかもしれません。
平井和正 と言うと「ウルフガイ」シリーズもすごく好きなんですけど、そのうちに書いて見たいと思います。
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