いわゆる「ライディングハイ」についてはいろいろ言われているようですが、私の今まで経験した事を書いて見たいと思います。バイクに乗り続けて居ると「ナチュラルハイ」の状態になる、と言うのが定説のようですが、私の経験によると少し違うと言うか、2種類あるような気がするのです。
私が経験したバイクに関する「ナチュラルハイ」(脳内麻薬が分泌され気持ちよくなる)と言うのは私の場合は「ツーリングハイ」とでも言えるものの方のような気がします。
私の場合の「ツーリングハイ」とはバイクツーリング、しかも長期の場合に起きる物で、出来れば1週間以上が良いです。バイクに乗ると言うのは、知らない人から見ると気持ちよい物のようですが、苦痛もあるのです。暑いし、寒いし、風に当たって疲れるし、肩は凝るし、手足はいたくなる、腰お尻も痛くなる等、いろいろあるのです。ロングツーリングの場合、これらの苦痛は 2,3日で無くなってきます、体が慣れてくるのです、さらに 3,4日目位から思考がシンプルになってきます。これは先日も少し書きましたが、日常から離れて、非日常に入っていく過程で起るものと考えています。
「これからどこへ行こうか?」、「今日はどこで眠ろうか?」、「夕食は何を作ろうか」等、非常にシンプルな、必要最低限のことしか考えなくなっていきます。さらに、1週間くらい経つとただ走り続ける事がとても楽しく気持ちよくなってきます、走り続ける事しか考えられなくなっていきます。多分頭の中は非常に原始的な状態に近づくのでは無いでしょうか?、日が沈めば寝ますし、早く寝る物だから日の出の頃には目が覚めてしまいます。みんなが寝ている頃静かに出立する事になります。
この頃になると、日にちの感覚、時間の感覚がなくなってきます。「今日がいつなのか」、と言う事さえ意識しないとわからなくなって来ます。
この状態までくると、その毎日がすごく気持ちよいのです。バイクに乗って走る事に体が慣れてきて苦痛もなくなってきます。これが私の「ナチュラルハイ」です。私にとっては「ツーリングハイ」とでも言う現象です。
それでは「ライディングハイ」とは、と言うとこれは私も一度しか経験していないのですが、言って見れば「超乗れている状態」の事では無いかと思うのです。
まだ若かった頃、毎日のようにバイクに乗って飛ばしていました。
ある日、いつものように友人と山を走っている時に、奇妙な感覚に気付いたのです。普通に走っているのですが、いつもと違うのです、路面のアスファルトの細かい凹凸まで感じ取れるようです。いつものコースで、いつものようにタイヤが滑るのですが、全然怖くありません、それどころか滑りかたさえ自分で自由にコントロールできます。
バイクとはフロントタイヤが滑ると非常に怖い物ですが、全然怖くありません。フロントタイヤさえ自由にスライドをコントロールできます、アクセルの開け方さえいつもとは違うようです、走行ラインも自由自在になります。「ハイ」になるのでは無く楽しいのはもちろん楽しいのですが。心は静かに沈んだような感じです。静かにしかし大胆にバイクを走らせる事が出来ます。
これが、私の経験したたった1度の「ライディングハイ」です。当時毎日のようにただただ純粋にバイクを走らせていた事がこのような感覚をもたらしたのでは?と思っています。
いまでは毎日のようにバイクに乗る事さえままなりませんが、もう一度くらいはまた体験したいと思っています。
コメント
コメント一覧 (2件)
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どうも、NSKのりょうすけです。リンクさせていただきました。
よろしくお願いします。
ツーリングハイ、ですか、
僕は、ちょっと違うかもしれませんが、
ずっと高速道路を走り続けていたツーリング2日目の午後、ハンドルを握って高速を走っているのに、ひじから先が腕の感覚が変になり、
なんだかひじから先が取れてしまい、肘から先がひとりでにグリップを握っているような感覚になったことがあります。
ハンドルを握っていないのに、高速を走っている感覚です。
寝ている時、「びくっ!」とするときがたまにあります。落ちていく夢を見ているときなどにですが、なんだか、上記のような感覚になった時は、急に「あ!ハンドルから手を離している!」って言うような気持ちになり、急に心臓がどきどきしました。
まぁ、これはただ疲れているだけで、「乗れている」状態でなくて、その反対な感覚ですがね。
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りょうすけさん、コメント、リンクありがとうございます。そういうのも凄い経験ですね、私は最近ロングは KDX が多いので、2st のあの微震動がたまらないですね、手のひらと、きOOまの下辺りが痺れて大変です(下ネタすいません)、それと倒立サスが結構キックバックがくるので、林道ではひじも結構来ますね。