キーボード考 2

いつも楽しみに読ませていただいている、「こととね」の記事「古いユーザー、新しいユーザー」を読ませていただいて、ふとキーボードの事が思い浮かびましたので、普段思っている事を雑多に書いて見ました。
私は snowdrop さんとは違い、「ctrl キーが A の横にあってほしい派」、なのですが、その理由はと言うと、やはり初めてコンピュータを使った環境に大きく左右されているのだと思います。初めて使ったハードウェアの方は EPSON の98互換ノートパソコン PC486NAS なのですが、これがたまたま ctrl キーが A の横にあり、本格的に使い出したアプリケーション「 Vz エディター 」と言うテキストエディターが ctrl キーを多用する(多用すると便利な)ソフトだったのです。この頃は MS-DOS 環境だったのですが、当時仕事用に使っていた MS-Works v3.1 と言う統合ソフトも当時すでに「ctrl + C」でコピー、「ctrl + V」でペースト、というショートカットキーになっていたので、自然に ctrl キーを多用するように、そしてレイアウトは ctrl キーは A の横に、ということに慣れて行きました。当時普通の98シリーズも ctrl キーは A の横にあったように記憶しているのですが、自信はありません。

さて snowdrop さんは「ctrl キーは A の横に無いと..」と言われる方に対して引っかかる部分もあるようですが、これは実は「ctrl キーは A の横にある派」の方にして見れば、ある種の悔しさもあってつい言ってしまいたくなるのであって、現在においてはよくも悪くも少数派でしょう、これは好みの問題ですから snowdrop さんが「げんなり」される事は全く無いのではないかと思うのです。

なぜかと言うと私のような中途半端な「ctrl キーは A の横にある派」からすると、選べるキーボードが「非常に」少ないからなのです。「Happy Hakking Keybord」は確かに素晴らしい。しかしあまりのシンプルさゆえ私には少し孤高過ぎるように感じてしまうのです、本当から言うと IBM の「スペースセイバーキーボード 2」くらいのレイアウト、サイズで「ctrl キーが A の横にある」キーボードが欲しいのですが、少なくとも今まで私が探した中では、そういう製品は見つけられませんでした。したがって私にとっては「非常に」少ない、どころか「皆無」と言っても良い状況なのです。

現実的には「ctrl キーは左下に、capslock キーが A の横に」あるキーボードがほとんどでだと思います、したがって実は私はいつも非常に悔しい思いをしているのです(^^)。実際にそういうキーボードレイアウトがほとんどなのですから、それによって不具合を被った人はほとんどいない、と言う事を如実に表しているものと思われます。

HHK」の web にも記載がありましたが「HHK」は Sun の Type 3 と言うキーボードをレイアウトの参考にしているようです。したがって初期コンセプトとしては、過去に Sun 等の UNIX ワークステーションで仕事をした事があり(特にプログラマー等)現在のキーボードレイアウトに非常に不満を持っている人(初期の「HHK」は非常に高かったのです)向けだったと思われます。それが私のように UNIX ワークステーションなんか使った事もないけれど、「ctrl キーは A の横にある派」にも受けたのだと思います。おそらくは開発側にとっても嬉しい誤算ではなかったかと思います、普通に考えればほとんど売れずにポシャってしまってもおかしくないキーボードだと思います。

私は「HHK lite」を持っているのですが、残念ながら今はほとんど使っていません。なぜかと言うと、UNIX 系の OS を今は使用していない事(FreeBSD ですが)、iBook G4 をメインに使用していて(US 配列ですが)、このキーボードにそこそこ満足している事、がその理由です。「HHK」は UNIX の様な OS だからこそ真価を発揮するのであって、気楽に使いたい PC には少し敷居が高過ぎるように思います。Windows では IBM の「スペースセイバーキーボード 2」を使っています。

ただ、iBook も Windows 用の「スペースセイバーキーボード 2」も capslock キーは ctrl キーに入れ替えして使っています(ソフトウェア的に)。元々の ctrl キーはそのままなので、ctrl キーが二つあり、capslock キーが無いと言う事になります。しかし正直これは邪道だと思っています、心に刺さった小さな刺、と言った感じでしょうか?。最初から好みのレイアウトの方がいいに決まっています。それにせっかく iBook の capslock キーにはトグル動作の LED まで付いているのに無駄になってしまい残念です。

少なくとも PC と言う事に限って言えば、ほとんどのキーボードは ctrl キーは左下にあるのであって、古い新しいはあんまり関係ないような気がするのですが、「PFUのキーボードコレクション」に載っている古いキーボードは PC 以前の物、あるいは端末の物(VT100 の様な)が多いように思います。例外的に日本では98機があったので ctrl キーが A の横にあるのが不自然に見えない、と言う事はあるかもしれませんが。

根本的になぜ ctrl キーの位置がこんなに違うのでしょうかね?、そもそもそれが少し不思議です。

いわゆる101キーボードで UNIX 配列と言われる物ですと、好みの配列の物は少ないながらも存在しているのですが、あれでは大き過ぎるのです。大きな机が欲しくなります。

私の理想のキーボードは、大きさは「スペースセイバーキーボード 2」くらいで、要するにテンキーは要らない、トラックポイントは要らない、外部キーボードを使う時にはマウスを使うのでトラックパッドも要らない。「ESC」キーは一番左上、チルダはその下辺り。Windowsキーは要らないし、コンテキストメニューキーも要らない、とこんなシンプルなキーボードが欲しいのですがこれがありそうで中々ありません、残念です、非常に。

なんか雑多過ぎてとりとめの無い話になってしまい、論点がずれているような気がして、アップしようか迷ったのですが、取りあえずアップします。

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この記事を書いた人

もとメンエス店長、今は別な仕事になりました。
ぽちぽち書きます。

コメント

コメント一覧 (1件)

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    こんばんは、コメントくださりありがとうございます。

    > ctrl キーは A の横に無いと..」と言われる方に対して引っかかる部分もあるようですが
    というところに、ちょっと補足させてください。

    私はわざわざUSキーボードを使っているような人間なので(Windowsノートではドライバを変更して疑似ANCI配列にしています)、自分の使い慣れた環境を手に入れにくいことの悔しさや不便というものはよくわかっているつもりです。ただここで重要なのは、JIS配列が便利な人がいる、ANCI配列が便利な人がいるというのは、どちらが上とか下とかいうような優劣の問題ではなくて、ただどちらに慣れているかというだけの話に過ぎないということです。

    コントロールキーの位置についても同様で、A横にコントロールキーがあって欲しいという人を毛嫌いするというようなことは決してないので、そのへんは誤解なさらないで欲しいのです。

    じゃあ、あの文章はどういう人を想定して書かれているかというと、コントロールキーはAの隣にあるべきなのである、他は邪道である、異端であるというような、そういう「宗教対立みたいにしたがる」ユーザーです。そんな人間が本当にいるのかというと、います。Googleにて「コントロール "aの横" usキーボード」をキーワードに検索してくださるとそうした言説を読むこともできるのではないかと思われますが、本来「べき論」などであるはずのないキーボードの配列の好みについて論ずるのに、むやみに他者をおとしめようという人がいたのです。

    件の記事でげんなりしたといったのは、私の出会ったその古いユーザーが、そうした匂いをさせたからなのです。前世紀に散々Windows vs. Macintoshで争って、それが一段落したかと思えばキー配列で争って、もうああいう宗教対立まがいの争いはいやなんです。辟易してるんです。というのがあの文章を書かせた原動力です。

    だから、別にAの隣にコントロールがあるほうが好きだという意見は尊重しています。それはその人の好みの問題ですから。本当に単純に「ある人にとっては、はじめて触れたキーボードのコントロールキーがAの隣にあった。私にとっては左下隅にあった。それだけの話」なのです。

    と、こんな愚痴めいたものを残していくばかりというのも心苦しいので、少し有用な情報を残していきたいと思います。

    一点目は、Mac OS X 10.4では「環境設定」、「キーボードとマウス」、「キーボード」の「修飾キー」でコントロールとキャプスロックを入れ替えできます。右コントロールキーまでキャプスロックになってしまうのがあれですが、ひとつの解答なのではないかと思います。

    二点目は、Windowsはレジストリエディタを使ってキースキャンコードを入れ替えることができます。もしかしたらXPだけかも知れませんが、このやり方だと右コントロールと左コントロールを個別に扱えるので、Mac OS Xでのキー入れ換えよりも優れた結果が得られるのではないかと思います。

    参考
    [無変換]キーに[Windows]キーを割り当てる
    http://journal.mycom.co.jp/column/winxp/181/

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