実はこれがお正月用に購入した本のメインだったのですが、川原正敏の「海皇紀」です、以前描いていた「修羅の門」も好きだったのですが、こちらは全然読んだ事が無かったのです、とある日いつものガソリンスタンドで洗車して一服していた時にふと目に止まったのがこの本でした。ちょっと読み始めたら面白くて、しかもそこには全巻は無かった物ですから気になって気になって、Yahoo オークションにて29巻セットを購入してしまいました。
現在30巻まで出ているのですが、実は30巻は最近出たばかりの時にコンビニで見つけ購入していたのでした。時代設定はちょっと見昔のいわゆる大航海時代辺りなのかと思ったら、実は遠い未来の世界だと言う事のようです、帆船等が頻繁に出てくる物ですから、コミックとしてはちょっと珍しいのでは無いでしょうか、新鮮な感じがします。
注:ネタバレ注意。
この方の絵も特徴のある絵ですよね、割とシンプルな線でさらっと描いている雰囲気、明るいと言うか白っぽい色調に感じます。主人公の「ファン・ガンマ・ビゼン」は海の一族の守護神と言われる7隻の特殊な黒い帆船、「影船」の存在しないはずの8番艦の艦長です、この設定世界では非常に貴重な日本刀を背負っている謎の人物として描かれています。もう30巻も出ていてまだその正体が謎のままと言うのも凄いですね、各所に出自に関する事がわずかに出てくるだけで、はっきりした事はまだ分かりません。
上記のような設定の世界で、世界が動き始めている。武器と言えば、刀剣類が主流の世界で、過去の技術を一部復活させる者たちがおり、その一部銃砲類を使い周辺国を制圧し始める国「ロナウディア」が出てきた。一方大陸の反対側では、騎馬民族の伝説の王の再来と言われる勢力「ウォルハン」が凄い勢いで国々を統合し始めている。その中で海の一族はどう動くべきなのか?、「ファン・ガンマ・ビゼン」は一族を動かすべく自ら動き始めるが….。
と言う事で、30巻も出ているにもかかわらず、まだまだ導入部と言う感じがします(^^)。このまま進んで行けば一体何巻まで行くのか、最近では珍しく超大編になる予感がします。話自体は面白いのでしばらく追っかけて見ようかと思っています。帆船が海上交通の要になっている点も面白いですね、ここまで帆船の航海の事を詳細に描いたコミックはあまり記憶にありません、小説では時々ありますけどね。そのへんもとても新鮮です。
P.S.そういえば帆船を描いた小説で記憶に残っているのは、福音館書店より出ていた、チャイナクリッパーの競争の事を描いた「にわとり号一番乗り」と言う本だった記憶があります。昔中国のお茶(烏龍茶?紅茶?)が珍重されていた時には今のボジョレー・ヌーヴォーのように一番茶をいち早く手に入れる事が重視され、高速帆船でどの船が一番早くイギリスまで着くかと言う競争が賞金をかけて行われていたようですこのレースに出るような船を「チャイナクリッパー」と呼ぶのだ、と記憶しています。今検索したらもうこの本は存在していないようですね、もう一度読んで見たい物です。
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コメント
コメント一覧 (2件)
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本編についてじゃないんですが、ええと『ニワトリ号一番のり』、存在していますよ。ジョン・メイスフィールドの名作海洋文学。途中トラブルから船を放棄し漂流するものの、ひょんなことからレースに復帰。最後の最後、ロンドンの港でのデッドヒートなどはまさしく手に汗握る名勝負! 私はこれを図書館で読んだのですが、その後自分でも買ってしまいました。
ええと、酉年の新年企画で書いていました。
http://blog.kototone.jp/index.php?itemid=34977
ISBNは978-4-8340-0107-5 (4-8340-0107-5)。もちろん、今でも買えます。
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コメントありがとうございます。なるほど「にわとり」では無く「ニワトリ」だったのですね(^^ゞ。検索の仕方が悪かったのですね、確かに今でも存在している事を確認しました。思い出したら欲しくなってしまったので、購入する事でしょう。実はこの辺のシリーズと言うのはずいぶん読んだのですが、苦い思い出もあるので複雑な気分です。しかし確かにこのような本をいつまでも出版してくれるのはありがたい事ですね。