とうとう「ナツノクモ」続刊すべて購入してしまいました。現在7巻まで刊行されていますから2巻から7巻まですべて Amazon にて注文していたのが今日届いて、まだ途中なのですが、結構感動物だったので、熱が冷めないうちにエントリーしてしまいます。
今のところ読んだのが5巻まで、なのですが一気に読んでしまいました。
私は本を読む時に時々不思議な体験をする事があります、まあ不思議とは言ってもオカルトの様な事ではなく、私にとってはおなじみの体験なのですが、これは本当に面白い本を読んだ時にしか感じないのです。
始めに表紙をめくって本を読み出すと、いっさいの外部の事が頭から離れて、本の世界に没頭してしまうのです。ページをめくる感覚すらなくなり極端な話、憶えているのは始めに表紙をめくって読み始めた時と、最後に裏表紙をめくって読み終わる時です。もちろんその間は意識が無い訳では無くその読んでいる本のなかにのめり込んでしまうのです。ほとんどは小説の場合、しかもかなり面白い本の場合にだけそうなるのです。
そういう時って言うのは、おそらくは小説の内容を自分の頭の中で映像化しているのでは無いかと思うのです。あるいはそのために小説の映画化に懐疑的な思いを持つのかもしれません。また、私にとってそこまでのめり込める本だけが「ほんとうに良い本」なのですが、時にコミックでもそうなる時があるのです、コミックの方が頻度は少なくそれはすでに映像化されているためでは無いかと思うのですが。
それでもそういう事は起こるのですが、この「ナツノクモ」でもそれに似た感覚を感じたのです。
実は snowdrop さんのイチ押し、と言う事で興味を引かれたのですが、Amazon のレビューなどを観ると結構否定的な意見なども多く少々不安を感じていたのですが、どうしてどうして一気にのめり込んでしまいました。コミックでここまで一気に入り込んだのは久しぶりのような気がします。
何しろ取りあえず5巻まで一気に読んだだけですので、物語の行方などはまだ全然分かってませんが、取りあえず「面白い」事だけは分かりました。心の奥底をのぞき込むような、ちょっと怖い、ダークなイメージがまとわりつきながら、いったいこの作者はどこに物語を引っ張って行こうとしているのか、架空の世界であるからこそ表に出てきてしまう登場人物の一見異常な行動、架空の世界だと分かっているからこそ、邪推して見たくなる裏側にいる「本当の人間」。架空の世界での異常な行動であるからこそ思いっきり発散されるパワーあふれる描写。
この先どこまで行くのか、とても楽しみな物語に出会えて私は幸せだと感じています。
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