R.A.ハインライン著、「愛に時間を」全三巻です、写真は第1巻なのですが何回も何回も読んだために、カバーが傷んで剥がれ紛失してしまいました。4000年を生きた男「ラザルス・ロング」の話なのですが、膨大な文章量を誇るこの本、何となく気に入って良くこれほど痛んでしまうほど何回も読んだ物だと自分でも感心してしまいます。
1巻目だけでページ数409ページ、これが全三巻あるのですから、その量たるやすさまじい物があります、さらに「ラザルス・ロング」及びその関係する小説まで列記したら、さらに膨大な量になる事は間違いないでしょう。
この本だけでも、さすがに一つの物語のみで構成するには無理があったのか「ラザルス・ロング」が過去を回想する形で、いくつかの物語がくっついたものとして構成されています。「R.A.ハインライン」も私の中では「天才 SF 作家」の中の一人として数えられているのですが、晩年になってこれほどの大作を多数書いた人もめずらしいのでは無いでしょうか?。
「ラザルス・ロング」及びその関係する小説だけでも、「獣の数字」(これもまた長いですね)、「フライデイ」、「ウロボロスサークル」、最後に「落日の彼方に向けて」。
ちょっと前だと「月は無慈悲な夜の女王」、「メトセラの子ら」など膨大な作品群にその影響を及ぼしています。「ラザルス・ロング」と言う人間、登場人物としてのキャラクターを「R.A.ハインライン」は気に入っていたのでしょう。
さてこの小説、あまりに長過ぎて、内容を紹介するのも難しいかと思うのですが、今までに「R.A.ハインライン」の小説を読んだ事のある人で、それが気に入った。と言う方ならおそらく読んで損は無いと思うのですが、何かと作品を発表すると悪評も多い方なので、けちをつける方も多いように感じるのですが、本人もいっている通り、小説は人を楽しませるエンターテイメントであるとの考え通り、単純に読んで面白い、もちろんそれで良いと思うのです。
はるか彼方の遠い未来に4000年を生きてようやく愛について分かった「ラザルス・ロング」。彼の子孫は彼にある事について願いを掛けるが、あまりにも生き過ぎたと感じる彼にとって生きる事は苦痛でもあった。彼に再び生きる意欲を抱かせるのは、はるか子孫による家族とその愛だった。
なんとも長い物語で、書こうにも上手く書けず、雑然とした話になってしまいました。何しろ長い物語なので、最後まで読むには忍耐がいるかもしれませんが、それだけの事はある作品化と思います。万が一読んで気に入ってしまったら、また何倍もの量の関連作品があるのでそちらをお楽しみに。
愛に時間を (1) 価格:¥ 483(税込) 発売日:1984-09 |
愛に時間を (2) 価格:¥ 632(税込) 発売日:1984-10 |
愛に時間を (3) 価格:¥ 483(税込) 発売日:1984-11 |
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