結構面白かったんですけどね、内容に直接関係ない事なんですが文章が少し読みづらいですね、しかも専門用語が多くて少しわかりずらい所にカッコ注が付いていて、縦書きな物ですからさらにわかりづらくなっていて少し残念でした。
本文の概要は結構面白くて、だからこそ少し残念でしたね、(筆者注)となっている所がある所を見ると、普通のカッコ注は編集部注、と言う事なのかも知れないですが、縦書きに段落を越えるカッコ書きと言うのはかなり読みづらいです。思考の流れが断絶されるような気がして。
こういう文章の場合は横書きの方が良いのかも知れませんね。肝心の内容はと言うと前半部は先日書評を書いた「クチコミの技術」と似ていて Web 2.0 の事についてかなりのページが割かれています。Web 2.0 に於ての収益性の問題がこの本でも書かれていて、実際業界では相当な問題なのですかねえ、私の場合単純なエンドユーザなのでその辺に対する危機感と言うのとは無縁なのですが、そういう意味から言うと対象ユーザが違う、のかなあと思います。
Web 2.0 の事に関しても、話ばかりは先行して良く聞くが、その実体は良くわかってないのですが、こうやって何冊か本を読むとその片鱗くらいは見えてくる様な気がします。説明しろと言われると困っちゃいますが。
現在の Web サービスの進化の中で本当の意味でのデジタルハブになりうる存在としての iPhone の存在を取り上げていて。PC まで含めた情報機器、及び情報家電のコントロールターミナルとしての可能性。それと現在の携帯電話の収益モデルを取り入れたままさらに進化した存在として現実的なユビキタス端末としての可能性。
内容全体としてのお話は結構面白い物があり、実際可能性としては実現する確率が高い、と思われるお話も多数なのですが。現実問題としてまだ発売もされていない iPhone の事、あくまでも可能性としての話にとどまっている訳ですから、夢の話として期待してしまう部分と、最後にすかされたような気分が混じりあって微妙な読後感となりました。
帯のコピーがまた挑戦的な物ですから期待が大っき過ぎちゃったと言う所はあるかも知れません。
まあ実際 Apple もその全貌は明らかにしていない中で、iPhone 自体にも期待は膨らむのですけど、日本においても魅力的な存在となる事を願うばかりですね。指をくわえて見ているのもいやだし、中途半端に導入されるのもこりゃ困る。と言う訳です。
いっその事全てのキャリアーで iPhone が使える。何てことになれば面白いのですけどね。
iPhone 衝撃のビジネスモデル 価格:¥ 735(税込) 発売日:2007-05-17 |
コメント