気がつけば長いつきあいでしたねえ、東本昌平作「キリン」。先日 Amazon を覗いてたらオススメに「キリン」が乗ってまして、あーまだ買ってないやつだなと思って、購入したのですが、なんと完結したようです(たぶん)。
いろいろ記憶と気持が一緒くたになってて、なんか思うように書けないんですけれども。ようやく一区切り着いたかと、すこしほっとしたような気持です。
1巻が刊行されたのが、平成2年。私が持ってるので平成3年4版ですから、もう17年のつきあいになるわけでして、でもここのところ話の展開がまったりとしてきたところだったので、終わるには良い潮時だったのかも知れません。
読み始めた時には、40過ぎの男があえて古い KATANA で高速バトルを挑む意味、と言うのが良くわからなかったんですが。というか40歳を過ぎると言う事の意味すら想像出来ませんでしたからねえ…。
気がつけば「キリン」も35巻を数え、私も40を過ぎてしまっていたわけでして、変らないのは形が違っててもバイクに乗ってる、と言う事でして。それだけは少しほっとしてます。
ただ、私が乗ってるバイクは、KATANA や ZZR では無く、883R だと言う事が私にとっての40を過ぎた意味なのだと言う気がしています。私にとっての現実ですね。「キリン」は私にとって永遠の夢なのかも知れません。
バイクって言うのは、車と違ってて人に楽しむ能力が無いといけない不便な乗り物だと思うのですよね実は。乗り手に対してスキルを求める。それに敢えて乗る事で人は自由を手に入れられる、と言う事もある、ような気がしているんですけれどね。
「キリン」が乗ってた KATANA は再生されて新しい乗り手を受け継ぎ、そして走り切って消えてしまう。乗り手は新しいマシンを手に入れて、それでもバイクを楽しむためにどこまでも走る続けるんだと、そういう事なのかなあ。
私もたまたまですが、新しい個性的なマシンを手に入れて、走り出したばっかりです。「最高速」の世界では無いですが、これはこれでなかなか面白いです。どこまでいけるのか、「キリン」のようには行きませんが、まだまだいけそうです。
キリン 35 (35) (ヤングキングコミックス) 価格:¥ 530(税込) 発売日:2008-07-14 |
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