レンズマンシリーズ

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今日は少し古い、いやかなり古いSFのお話を。

E.E.スミスの書いた、レンズマンシリーズと言うSFがあり、とても好きでした(今でも好きなのですが)。この写真のものは38版1980年11月21日発行となっています。なんと私が13才の時に発行された本です、この手の本に夢中になっていたのは、中学生の頃でしたから計算は合います、おそらく当時購入したものだろうと思われます。今まで何回も何回も読んだものでページが剥がれてしまっている所が有ります。初版は1966年ですから、なんと私が生まれる前に発行されています。これは翻訳ですから、本国ではもっと前に発行されている事になり、今でも私を楽しませてくれる本としては、すごい歴史を持った本になります。

ところでこの本は当然のように廃版になっていたのですが、最近新訳版で復活しているのです。とても素晴らしい話です、この話を聞いたときにはとても喜び、今までこの名作を読む事が出来なかった現在の人々にとって、当時の自分のように楽しんで欲しいと願ったのです。

当然のように私も購入しました。喜び勇んで読み始めたのですが、なんかおかしいのです、当時の本のように没頭できません、微妙な違和感が有るのです。始めはなぜかわからなかったのですがしばらくしてからやっとその理由に思い至りました。今の本は新訳版です、当時の本とは微妙に文体が違うのです、カバーデザインも違いますし、挿し絵も違います。

ようするに今の本は昔私が読んだ本とは別物なのです。

勘違いされると困りますので言っておきますが、私は新訳がおかしいと言っているのでは有りません、素晴らしい訳であるし、新訳で新しく出版してくれた東京創元社にはとても感謝しています、私の青春時代に楽しんだ本を現代に復活させてくれたのですから。

ただ、私があまりにも何回も何回も何回も何回も読んだもので、本の内容がすっかり頭に染み込んでしまっているのです。私にとってレンズマンシリーズと言うのは、あのイラストの表紙で、ちょっと雑っぽい装丁であの文体のものとイメージがすっかりでき上がっていて、そこから外れてしまったものはレンズマンシリーズとして受け入れてくれないのです。

新訳の本も素晴らしい本です。いつの日か私の頭は新訳の本をレンズマンシリーズとして受け入れてくれるでしょうか?。

実はほとんど同じような経緯をたどった本がもう一つ有るのですが、こちらはまた今度の機会に….

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この記事を書いた人

もとメンエス店長、今は別な仕事になりました。
ぽちぽち書きます。

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