新井素子の「ラビリンス ? 迷宮」と言うと、当時たしか結構話題になったと覚えていますが、なぜか読んだ事がありません。
私が新井素子で読んだ事があるのは唯一「いまはもういないあたしへ…」と言う本だったように思います。短編集だったと思うのですが、表題作が病院が舞台になっていて、ちょっと不思議な、でも少し怖い所のあるお話だったように思います。まさしく表題の「いまはもういないあたしへ…」と言うそのままの内容でしたが、やはりネタバレになりそうなので控えさせていただきます。私は特に新井素子のファンと言うわけではなく、この本を読んで一種不思議な感動を覚えたものの、その後が続きませんでした。だったら書くなよと言われてしまいそうですが。
実は新井素子と聞いて思い浮かべたのは「レダ」と言う本だったのですが、調べて見たら栗本 薫 さんの本でした。こちらは未来の封鎖された都市空間で将来に行き詰まった人類が…と言うようなお話だったのですが、これもまた一種美しく悲しい物語でした。こちらもとても感動したのですが、全体に感じる悲しさから始めに読んだきりで、それ以降読んでいません、どうも私はハッピーエンドの物語が好きで、悲しい結末は非常に苦手なのです。(悲しいだけではなく将来に向けての希望も書かれるのですが、やはり読むのはためらわれます。
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