マルドゥック・スクランブル 燃焼

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実は前の「圧縮」を買ったすぐ後に購入してたんですけど、なかなか味わい深いと言いますか、これを読んだ後にもう一回始めから読み直して見たりなんかしてまして。じっくり読まないと全体像が捉えにくいかも知れませんね、でもやっぱり面白いです、2回読み終わった後でさっそく「排気」も注文しちゃいました。
始めて読む作家の方なので新鮮でしたね、って言うか何となく勘違いしてたような気がしたんですよ、それで「燃焼」を読み終わって見て「圧縮」から読み直して見た訳なんです。

巻ごとの話の切り方が独特なんですよね、期待を持たせると言うか、1巻目の終わりかたは少し中途半端な感じがしてしまったんですが、2巻目の終わりかたは次で最終巻と言う場面としては最高では無いでしょうか?。

殺されかけた所を助けられた主人公の「ルーン=バロット」が自分を殺そうとした男から身を守るために、秘密の証拠を手に入れようとカジノへ乗り込むのですが、そのパートナーと言うのが瀕死の彼女を電子的干渉能力を持たせて蘇らせてくれた「ドクター」と意志を持つ最強の白兵戦用兵器「ウフコック」。と言う謎めいた組み合わせ…。

カジノではゲームと確率などの描写が出てくるのですが、飽きてしまいがちなところを飽きさせずに、逆に引きずり込まれるような魅力にあふれています。「賭ける」と言う事と人生との対称、生きると言う事の意味を見事に描き出しているように思いました。

前の記事でサイバーパンクの様、と書いたのですけど。そういう要素はもちろんあるのですがそれだけにとどまらず拡がりを持たせ、独自の世界を作り上げている様は見事です。

面白いです。ネズミを元に作り出された「ウフコック」にはまだ謎めいた感じがあって次巻でどのような展開を見せるのか楽しみです。

「圧縮」、「燃焼」、「排気」。と3部作なのですが、始めに「吸入」は?と言う突っ込みはなしですか?(1巻目の1章が「吸気」だと言うのは後から気付いたのでした)。

マルドゥック・スクランブル―The First Compression 圧縮 (ハヤカワ文庫JA)
価格:¥ 693(税込)
発売日:2003-05
マルドゥック・スクランブル―The Second Combustion 燃焼 (ハヤカワ文庫JA)
価格:¥ 714(税込)
発売日:2003-06
マルドゥック・スクランブル―The Third Exhaust 排気 (ハヤカワ文庫JA)
価格:¥ 756(税込)
発売日:2003-07

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この記事を書いた人

もとメンエス店長、今は別な仕事になりました。
ぽちぽち書きます。

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