マーシーの「夏のぬけがら」

Natuno
サイドリンクでも紹介している、真島昌利の「夏のぬけがら」です。
これは先日紹介した「THE BLUE HEARTS」とは違い、いつも同じ表情を聴かせてくれます。1989年発売ですが、今聴いても当時と同じ感情を呼び覚ましてくれます。実はこの CD これで4回目の購入なのです。なぜかと言うと、とても気に入っていて、しかも非常に口では説明しにくい歌が多いので、つい人に聴かせたくなってしまい、貸すと戻ってこないと言うパターンが多いからです、普通は取り戻すのですが、この CD に限っては、気に入ったのならあげてもいい。と思ってしまうのです。

今日はカメラを職場に忘れてしまって、携帯で撮ってレタッチしているので写りが良くないのですが、これは中古購入した4枚目です。その他に新品で2回、中古で一回購入しています。人にあげるのは気にならないのですが、手元に無いと寂しくてしょうがないのです。

曲はと言うと先に書いたように、非常に説明しにくい曲が多いです、「THE BLUE HEARTS」のようなパンクっぽいのではなく、ピアノやストリングス、ハープやもちろんギター、パーカッションなどいろいろな楽器を使い、さまざまな曲が詰まっているのです、中には童謡のような曲感の物もあり、ロックかと言われるとそうでも無いような、非常に微妙な曲が多いです。ただ歌詞は彼独特の優しくそしてシュールに、あるいは物悲しく。私にとってはとてもすんなりと心に入ってくる感じがします。

ただこの CD は人によってとても評価が分かれるのです、こんな悲しい歌は聴きたくないとか、無情だと言う人がいるかと思えば、私のようにすごく気に入ってくれる人もいます。どちらかと言うと女性の方は良い印象を持たれない傾向にあるようです。特に、3曲目の「さよならビリー・ザ・キッド」は評価が分かれるようです。

21で結婚して、27でもう疲れて
夢のかけらさえ投げ出し、惰性で時を過ごしてる。

と言う出だしなので、なおさらかもしれません。でもこれは歌っているマーシーが、「21でもう疲れた」友人の事を歌っている歌なので、あんなに一緒にいろんな事をしてストレートに生きてきたのにどうしてそうなっちまったのか?と問い掛ける歌でもあるので、聞いている「自分」が「もう疲れている」のではないと思うのです。
浜田省吾の「Father’s Son」と言うアルバムの「I Don’t Like Friday (戦士の週末)」と言う歌と同じく、昔の相棒にエールを送る、と言う部分もあると感じるので、私にとってはそう悲惨な歌には感じられないのです。

あとは私がバイクに乗るせいなのか、4曲目の「風のオートバイ」や、7曲目のそのものずばり「オートバイ」と言う曲などすごくのめり込んでしまいます。幻想的とさえ言える不思議な曲です。

発売当時に感じた事が、いつ聞いても同じ感じで聴けると言うのはこれもまた希有な事ではないかと思っています。

夏のぬけがら
FATHER’S SON

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この記事を書いた人

もとメンエス店長、今は別な仕事になりました。
ぽちぽち書きます。

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