ふたり

大林宣彦監督の「ふたり」を見ました。始めは軽く観るつもりが想像以上に長いこの作品一気に観てしまいました。
始めは昔見て感動した記憶のある「さびしんぼう」を見ようと思ったんですよね、ところがこちらの方が空いていたのか先に届いてしまったんです。実はあんまり期待してなかったんですよ、石田ひかりのデビュー作と聞いて、彼女をかわいく撮った映画かなあ？とか何気なく思ってたんですが、良い意味で裏切られたようです。

いや、石田ひかりも良いです初々しくて。彼女だけでは無いですが、冒頭の中学校に登校するシーンなんかただそれだけなのにドキドキしちゃいますね。

石田ひかり演じる「実加」が事故で亡くなってしまった優秀な姉「千津子」（中嶋朋子）のコンプレックスに悩みながら、困った時に現れる姉の幽霊に助けられて困難を乗り越えて行く、そういう映画かなあ？と思ったら、どんどん展開されて行くシリアスなストーリー。

夢見がちな少しぼーっとした女の子「実加」、優秀だった姉と比較される事が多くどうしたら良いかわからなくなってしまう事が多い。ぼーっとした感じを上手く撮れてると思いましたね。

姉の方も優秀なだけでは無く、優秀なだけに実は深く悩んでいる事。少しずつ明らかになって行く二人の人生。

NHK ハイビジョンとのジョイント企画と言う事もあるのか「映画」としては少しテレビ的な映像ですが、たいした事ないのかな？。と何の予備知識も無く見始めたのですが、なんと二時間半と言う長時間のこの映画のめり込むようにして一気に見てしまいました。

この映画は面白い。

つぎの「さびしんぼう」も期待してます。