FG のブリッジピンをエボニー製に交換して見た

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今日は月曜日なので午前中は医者へ行き、思ったより早く終わったので早めに帰ってきてギターの部品が届くかと待ちかまえていたら、来ました。エボニー製ブリッジピン。さっそく交換作業に入ります。
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こちらがアップの写真です。確かに木のようですね(^^)、思ったよりも硬くて軽いです。これで音が変わるんだと言う人もいるようですが、ほんとに変わるんでしょうか、どう変わるんでしょうか?、ちょっと楽しみです。本当はいけないんでしょうが、おんなじ条件で音の変化を試すために、弦を緩めてブリッジ側から弦を外してしまいます。

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試しに差し込んで見たら、案の定少し太過ぎるようです。念のために径を計って見たら新しいのは根元の太い所で、約 5.5mm 。古い方はぎりぎりまでストッパーを削り落とした状態で約 5.0mm です。たったこれだけの違いでこんなに違うんですね。

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ちなみにこちらが外した古いブリッジピンです。頭が見事に変色しています、相当気合いが入っています。アイボリーどころかベージュ色に変色しています(まさか塗ったんじゃないとは思いますが)。それに中には頭が変形して斜めになっている物もあります。長年の酷使はすごいですね。根元に白くリング上に見える所が削り落とした所です。ここがストッパーになっていましたが、ゆるゆるでした。

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さっそく削り始めます。「ペーパーで削ると良い」との記述を見た物ですから、始めはペーパーやすりで削って見ましたが、1000番のペーパーしかなくはかどりません、それでやすりとカッターナイフで表面を削り落とす感じで整形して行きました。これがおおむね1本分の削りかすです。だいたい1本を整形するのに5分ちょっと掛かりました。

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これが左が整形前、右が整形後なのですが、ほとんど分かりませんね。自分で見比べても分かりません(^^ゞ。それと右側の写真なのですが、ブリッジからピンを外した所なのですが、弦がピン穴からサドル方向へブリッジに食い込んでいたので、やすりにて整形し少し長めに削ってやりました。どうも本当は専用ののこぎりがあるらしいのですが、持ってないのでやすりで少しずつ整形しました。

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こちらが装着後、少しシックな感じになったでしょうか?、右側が高さの案配です。6弦側が少し高いような気がしますが、どうせそのうち少しずつ緩んでくると思うのでこれで良い事にします。1弦側のピンで高さの余裕が約 1mm ほどありますから、しばらくは大丈夫でしょう。

ところで肝心の音なのですが、こんな物で!、と思うほどに変わりました。上手く言えないのですが全体にまろやかになったような気がします。高音域もあんまり暴れる感じが無くなりました。ただ、超高音域(ほとんどノイズのような音)はあんまり変わらないようです。その下辺りがおとなしくなっています。

それに低音も出ているようです、超低音域はあんまり変わらずそれほど出ていないのですが、何と言ったら良いでしょうか、ローミッドあたりがけっこう出てます。そのおかげで音の派手さが少し薄れたようです。フィンガーピッキングでアルペジオやら弾く時には、各弦のアンサンブルが良い感じです。でも少しおとなしい感じですね。

ピックを使ったコードストロークでもやはり高音域の暴れる感じが消えています。ちょうどボーカル音域の少し下辺りが太ってる感じです。

ただこれまた装着したばかりなので、これから弾き込んでやったり弦を交換したりするとまた違った感じになると思われますので、馴染むまでまた練習して見ましょう。そういえば、チューニング時の「ピキッ」と言う音はなくなりました。少し安心です。それとピンを抜いたり入れたりして調整している時に気がついたのですが、表板の裏側、ボールエンドの当たる当たりがけっこう痛んでいました。念のためあんまりささくれている所は削って取っておきました。少しでも良い方へ変化してくれれば良いのですが。

そういえばなぜエボニー製を選んだかと言うと、手っ取り早くオーバーサイズのピンと言うとこれしか見つけられなかったんで、特別な理由がある訳ではありません。ほんとは「TASQ」(タスク)のやつを使って見たかったんですが、サイズが良いのがなかったのと、万が一オーバーサイズが合っても加工出来るかどうか分からなかったからなのです。そういえば調べて見るとブラス製のやつとか、コア製のやつ、本物の象牙のやつ、色々あるんですねえ。いつかの楽しみに取っておきましょう。

これからどう音が変化するのか楽しみです。

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この記事を書いた人

もとメンエス店長、今は別な仕事になりました。
ぽちぽち書きます。

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