宇宙のスカイラーク

Img034

東京創元社から出ていた、E.E.スミス の「宇宙のスカイラーク」です。この本が実はとても好きなのです。この作者の事は以前に「レンズマンシリーズ」の事でエントリーしましたが。こちらは残念な事に廃刊になったままのようです。
実はこの本は2冊目なのです、一冊目は昔いろいろあった時に、身の回りをすっきりさせたくて、持っていた本を全数処分してしまった事があります。今から考えればもったいない事をしたと思いますが、当時はそれどころでは無かったのです(;_;)。

この2冊目の本は、私がまだニフティーサーブにはまっていた頃か、インターネット接続できてまもない頃に、ネットニュースで知りあった方に譲ってもらったものです(今のいわゆるネットニュースでは無く、fj とかの方です)、熊倉さんと言う方で、「リスの檻」と言う web を立ち上げておられたと思うのですが、今では見つからなくなってしまいましたね、残念です。確か無料で送料だけで本を収集配布されていた方で、膨大な読書量を持った方だったと記憶しているのですが、なにぶんだいぶ以前の事ですので、記憶があいまいです。また web を立ち上げられないかな?と時々調べています。

さてこの本ですが、4部構成になっていまして、一冊目がこの「宇宙のスカイラーク」、2冊目が「スカイラーク3号」、3冊目が「ヴァレロンのスカイラーク」、4冊目が「スカイラーク対デュケーヌ」となっています。

さて内容なのですが、ちょっとした実験の偶然から特異な原子力エネルギーを発見した、主人公の物理学者シートンがその力を利用して小さな宇宙船を作り、宇宙探検をするうちに大きな敵に出会い、どんどん大きなエネルギーを利用できるようになり、銀河系間の航行も出きるほどの月ほどもある宇宙船を作り出してしまうようになり…、と言った内容で、とてもわくわくして読んだ記憶があります。初めて読んだのはやはり中学生の頃だったでしょうか?。

いわゆるスペースオペラと言うジャンルに入るでしょうか?、こういうのがとても好きなのです、現在ほど宇宙の事が知られていなかった時代、この頃に作られた SF には奔放な想像力によって作られた、「楽しい」 SF がたくさんあったように思います。現在では、相対性理論やら、素粒子論、確率論、さらには実際に観測された、木星や土星、非常に進んできた天文学等によって、以前ほど奔放に物語を書く事は出来難くなってきているようです。

もちろんその辺を題材にした非常に面白いいわゆるハードSF はたくさんありますし、私も好きです。でもこの頃好きだったこの手のスペースオペラ的な SF はもうあんまり出てこなくなってしまったようです、「キャプテンフューチャー」や、この「スカイラーク」シリーズ、「レンズマン」シリーズ。「宇宙英雄ローダン」シリーズなども入るでしょうか?。このころのいって見れば無邪気に楽しめた SF も今はもう昔の事になってしまうのでしょうか?

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

もとメンエス店長、今は別な仕事になりました。
ぽちぽち書きます。

コメント

コメントする

目次