リングワールド

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お正月明けましておめでとうございます。今年は仕事の事などでもこれまでとは切り替えて新しく頑張ろうと思っているのですが、このお休み中は鋭気を養うためにも本など読んでのんびりしています。

言わずとしれた「ラリイ・ニーヴン」の「リングワールド」です。この本のおかげで「ラリイ・ニーヴン」のファンになりました。太陽を取り巻くリボンのような構造物、それは 1G を発生させるように回転し、その内側は地球の何万倍にもなる居住面積を持つ人口の構造物だった。

と言う壮大で奇想天外なアイデアに裏付けられたこの物語に私はとりつかれたのでした。

注:ネタバレ注意。この本を読んだ事のない方で、この本をまっさらから楽しみたい人は、本文を読まれない事をお勧めします。
「ラリイ・ニーヴン」は「ノウン・スペース」シリーズと言う一連の作品を発表しているのですが、この「リングワールド」は作品の中核をなす重要な作品になっています。「リングワールド」、「リングワールドふたたび」までは読んでいたのですが、今は「リングワールドの玉座」、「リングワールドの子供たち」と4部まで出ているようですね、3冊目までは知っていたのですが、4冊目まで出ていたとは知りませんでした。

4冊目が文庫になったら一緒に購入しようかと思っています。実はこのリングワールドシリーズですが、とても面白く魅力的なのですが、一種独特な雰囲気を持ち、何となくですけど少しグロテスクな香りがし、退廃的なイメージが見え隠れするようで、再読するのをためらわせるような何かがあると思うのです、登場してくる異星人も独特な雰囲気を持つ者が多いのですが「プロテクター」はその際たる者ではないのでしょうか?。私は良くおんなじ本を何度も読むのですが、この本は途中まで読んでやめる、と言う事を何回か繰り返し何回目かにやっと最後まで読む事が出来る。と言う事が何度かありました。(もちろん初めての時は一気に読むのですが)

おそらくこの物語はこの物語の舞台「リングワールド」その物を思いついた事から始まったと思われ。その構造、環境などハード SF しても読みごたえは中々です。続編の「リングワールドふたたび」も「ある」読者が「リングワールド」の力学的不安定さを指摘した事から制作された旨の記載があります、始めは一作目で終わらせるはずだった「リングワールド」もその指摘された、言って見れば「瑕疵」のため、そのつじつまを合わせるためにもう一作書いてしまうと言う、作者の考えがかいま見えていて興味深いです。

作者自身もこの構造物に対しての考え方が気に入ったのか、似たような物として「インテグラルツリー」、「スモークリング」等も書いていますが「リングワールド」シリーズにはかなわないような気がします。私自身、やはり初めてそれに触れた時のショックは大きかったのだと思います。

作中に出てくるさまざまなガジェットの中で、幸運の遺伝子を持つ「ティーラ・ブラウン」のためにリングワールド探検隊が引き寄せられてしまう。と言う落ちも、いっぱい食わされたかなと言う新鮮な驚きの一つでした。

まだ後2作読んでいないのですが、まだ読んでいないのが幸せに思えてしまうような魅力に満ちた本です。後2作も楽しめるのですから。

P.S.「ラリイ・ニーヴン」の「ノウンスペース」外の短編集「無常の月」の中の表題作「無常の月」(ヒューゴ賞受賞)と「スーパーマンの子孫存続に関する考察」もサイコーです。

リングワールド

リングワールドふたたび

リングワールドの玉座―ノウンスペース・シリーズ

リングワールドの子供たち―ノウンスペース・シリーズ

インテグラル・ツリー

スモーク・リング

プロテクター

無常の月

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この記事を書いた人

もとメンエス店長、今は別な仕事になりました。
ぽちぽち書きます。

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