883R のコーナリング

ってまだ良くわかんないところが多いんですよね、５速のままコーナーなりに突っ込んでって、そのままアクセル開けてってもそれなりにクリアしてしまいますからねー。
でもそうすると、なんかムダにバンクしてる時間が長くて、バンク角の少ない 883R だと少し苦しい感じもあったりしますね。

そうかといって、高回転をキープしながらシフトダウンして、コーナー奥まで突っ込んでっても、あんまり楽しくないしうまく曲がれないような気がします。

アクセルを開け始めた時のツキは驚く程よいので、それほど回転を上げてなくとも曲がり始めるきっかけ作りには、かなり使えますね。低速コーナーだと、開け始めにじわっと開けてやらないと挙動が不安定になるほどですからね。

883R ってズボラに乗ると、それなりに乗れちゃうんですけど。ツボを掴むのはあんがい難しいです。守備範囲は広いんだけどスィートスポットはあんがい狭い。そんな感じがします。

でも、始めは戸惑ったサスペンションの硬さや、やけにシンプルなダンパーの効き具合など慣れてくればそれほど気にならなくなってくるもんですから不思議です。

始めのころはコーナリング中にギャップを拾うと飛ぶもんだから怖くって、これに良いサスペンションを付けたら良くなるだろうなあと思ったもんでしたが、慣れてくるとフレーム自体はかなり剛性が高いので、股の下でマシンを遊ばせておくような感じで走ると、あんがい大丈夫なものです。

ただ、フルバンクに近い状態でギャップに乗ると、車体を擦ったりするのでさすがにドキッとしたりしますが。しょせんはたいしたバンク角ではないので、心臓に少し悪いくらいで…。

CBX750F から乗り換えたばかりの頃は、少ないバンク角にそうとう戸惑いましたが、一般道を走る限りに於いてはだいたい慣れてきたようです。

うまくきっかけを作ってやれば、良い調子で旋回するのですけどねー。そこんとこがあんがいうまく決まらないのですね。

でも、だからこそ決まった時にはけっこう快感です。

エンジンも独特ですよね、低速でも文句も言わずにバタバタ走るし、そうかと思うと OHV というエンジン形式から想像する以上に高回転を好みますしね、まあ高回転って言っても 10000rpm も回る訳じゃないですけどね。確か 6000rpm でレブリミットが効くんでしたっけ？、だから常用回転はけっこう低いと思うんですよね、2000rpm ～ 3000rpm くらいじゃないのですかね、883R はタコメーターと言うものがついてないので、はっきりとは分からないのですが、それはそれで良いのだと思います。

アクセルを開けて見て力が出ると思ったところを使えばいいのですから。そうするとその時の気分によって、自然に使う範囲が決まってくると思うのです。

走行距離があんまり進んでいない頃は低速でけっこうギクシャクしたのですけどね、最近は暖かくなったせいか慣らしが進んできたせいかエンジンの回りがスムーズになってきたように思います。

存在感ありますよね、エンジン…。普通に乗るには充分以上だと思いますね、乗る前に想像してたのとはずいぶん違いますね。もっと重々しく回るものだと思ってましたが、ずいぶん軽快に回るもんです。

国産４気筒車のスムーズさにはかないませんが、日常域では全然不満はないです、SS みたいなのを期待してる訳でもないし、普通に早ければそれで充分というか、883R ってけっこう飛ばしてるつもりでも、たいしたスピードじゃないのですよね。

速いのといっしょに走るのなら不満も出るでしょうが、そうじゃないのならこれが安全で良いのだと思います。危ない時は早めに知らせてくれる、そういう最近では貴重なバイクだと思います。