ユーノスロードスター (NA6CE)

Na6ce

昔マツダにアンフィニ店ができる前、バブルの頃といったら良いでしょうか、ユーノス店と言う販売チャンネルが有り。そこの目玉商品だった「ユーノスロードスター」、25歳の頃だったでしょうかこの車を購入したのは。とても素晴らしい体験でした。
この車の前に乗っていたのは、SA22C サバンナ RX7 で。RX7 も結構気に入っていたのですが、何しろ古い車、その頃自分自身でのメンテナンス環境が無くなってしまった事もあって、手のかかるこの車を手放そうとしたのでした。そして RX7 を下取りに出して(下取りしてもらったんですよ!)サイズ的にもおんなじような「ユーノスロードスター」を購入したのでした。

私が購入したのは、いわゆる2型でマイナーチェンジ後の物だったと記憶しています。初期型の NA6CE ロードスターには、オーバーヒート問題があって、マイナーチェンジ以外にも細かくエンジン仕様が変わって、シリンダヘッドは、このマイナーチェンジの頃には4種類くらいがあったようです、しかもこの車ノーズがスムースになっている所に、ナンバープレートが付いている物ですから、バンパーラインから下にナンバープレートを付けるのが流行って、そこは一番の冷却風取り入れ口になっている物ですから結構オーバーヒートした車両があったようです。

私の乗っていた車は、2型でオーバーヒート問題はクリアしていたはずなんですが、お約束のナンバープレート位置変更をする時に少しは怖くて、全体では無く、半分だけ下にずらしてつけた物でした。始めの頃は「クラシックレッド」(だったっけかな?)と言う赤い色のモデルが一番人気だったのですが、ひねくれ者の私は少し暗い感じの色調が気に入らなかった事も有りこの頃ほとんど出ていなかった白いモデルを購入したのでした。

5速 MT のモデルにスポーツパッケージと言うメーカーオプションをつけた物だったと思います(内容は忘れてしまいましたが)。

この「ユーノスロードスター」本当に走るのが楽しく、当時オープンカーなどという物はあんまり走ってなかった物ですから、照れ隠しにサングラスを購入し、天気のいい日は少しくらい寒かろうとオープンにして走り回った物でした。ハンドリングは素晴らしく(当時は)エンジンだけはもう少しパワーがあればなあと思いましたが、この車で万が一転倒したらなどと思うと、パワーがありすぎるのも問題かなあなどと思いながら結構良い音がするノーマルエンジンで走ったのでした。そういえばエアクリーナーを「K&N」の物に換えて、プラグの熱価を変え。ブレーキパッドを交換したくらいでしたね。エアクリーナーを交換したくらいじゃパワーなんて変わりませんでしたけどね。

ハンドリングは今から思うと、ちょっと怖いと思うくらいのレスポンスで、この車で始めて高速に乗った時は本当に怖かったのを憶えています。なにしろちょっとハンドルを動かしただけであっちの方まで行ってしまうのですから。しかし直前に乗っていた車が SA22C RX7 だったこともあってか、割とすぐに慣れてしまったような気がします。何しろ RX7 は足回りが固いだけの代物で、飛ばして歩くとちょっと路面が悪いと本気でどこへ飛んで行くのか分からないような車でしたから(ダンパーは交換してあったようです)。それに比べればロードスターははるかにましな足回りだったと言えるでしょう。

当時ロードスターは「すぐにスピンして怖い」、と言う人が結構居たのですけど私は一度もした事が無かったですね、当時サーキット走行会などもディーラー主催でやっていたりしたのですが、本当にスピンしてしまう人が多くて結構びっくりしました。おそらくは私の場合オーバーステアになり、スピンするのが怖い物だから、アンダーにアンダーに車体をコントロールしていたのでは無いかと思っているのですが、アンダーステアで困った事はあっても、オーバーステアで困った事は無かったですね。

「ユーノスロードスター」の一番のステージは実は雪の日だと思っているのですが、圧雪路を夜、小雪がちらつくような時にフルオープンにして走ると、回りの景色は見えなくて、前はヘッドライトの照らす白い路面だけ。後は回りを飛ぶように過ぎ去って行く白い雪。まるで暗闇の中を飛んでいるかのような感じで走る事が出来ます。この時だけはバイクもかなわないんじゃないかと思っているのですが、ロードスターにお乗りの方はチャンスがあればぜひ試してください。くれぐれも事故には気をつけて雪道の走り方などを練習してから試す事をお勧めします。ちなみにトノカバー(運転席だけ残して後はカバーしてしまう物)はあった方が絶対にいいと思います。私は持ってなかったので、耐寒装備を身に付けて走りました。これは絶対にお勧めです。

とても気に入っていた車で、2シーターだけど不便など感じた事も無かったのですが(独身の頃でした)、このころ仕事で引っ越しをする事が多くなり、人が乗れないのは気にしませんでしたが荷物が積めないのは結構困り、非常に残念でしたが手放してしまいました。

いまでも NA6CE でもいいから程度のいいのがあったらもう一度乗って見たいと言う気持ちはあるのですが、今ではもうくたびれた物しかないでしょうね。現行モデルの「マツダ ロードスター」も走りはすごく良くなってて、特にリヤタイヤのトラクションをダイレクトに感じれる事、当時感じたアンダーパワーな感じが無くなっている事(今は 2000cc だったっけ?)など「走り」はとても素晴らしいです。でも、当時の「ユーノスロードスター」のような気軽に乗れる感じが無くなってしまって、そこは寂しい感じが少しだけしています。

チャンスがあったら物にしたいと思っているのですが、少し難しいですかね、もう少しして落ち着いたらチャレンジして見ようかと悪巧みをしています。今にして思えば一度でも「ユーノスロードスター」を所持していたと言うのは良い体験だったと本当に思っています。

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この記事を書いた人

もとメンエス店長、今は別な仕事になりました。
ぽちぽち書きます。

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